酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

2004-01-01から1年間の記事一覧

今年印象に残った本

大晦日でもありますし、僭越ではありますが、私が今年読んだ本の中で特に印象に残ったものを数冊挙げさせていただきます(本当はとても絞りきれないのですが…)。来年も多くの本と巡り合えることをとても楽しみにしています。Beans: Four Principles for Run…

鉄子の旅

鉄子の旅 (1) (IKKI COMIX)作者: 菊池直恵,横見浩彦出版社/メーカー: 小学館発売日: 2004/11/30メディア: コミック購入: 1人 クリック: 51回この商品を含むブログ (235件) を見る鉄道ファンのことを「鉄っちゃん」「鉄オタ」あるいは「鉄」などと呼ぶ習慣が…

今年度ほぼ最後の忘年会

恒例の某 Bar 最終営業日宴会。お店の閉店間際に集まり、客、従業員、オーナーともども近くの焼鳥屋Yへなだれ込む予定です。年中お忙しの八丁堀のK氏の参加が危ぶまれます(笑)。

働きマン

働きマン(1) (モーニング KC)作者: 安野モヨコ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/11/22メディア: コミック購入: 3人 クリック: 162回この商品を含むブログ (849件) を見る週刊誌「JIDAI」編集部を舞台に、働く人々の様々な思いを描き出したコミック…

点子ちゃんとアントン

点子ちゃんとアントン (岩波少年文庫)作者:エーリヒ ケストナー発売日: 2000/09/18メディア: 単行本勝手にケストナーシリーズの3冊目。今回はベルリンにクラスお金持ちの娘点子ちゃんと、貧乏な男の子アントンの友情を中心とした物語です。この本も今まで読…

10月はたそがれの国

10月はたそがれの国 (創元SF文庫)作者: レイ・ブラッドベリ,宇野利泰出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1965/12/24メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 147回この商品を含むブログ (84件) を見るもし私が SFの中で抒情詩人を挙げよと言われたら、この本の作…

竹熊健太郎氏の「たけくまメモ」

相原コージ氏と組んで「サルでも描ける漫画教室(略称「サルまん」)」を世に送り出した竹熊氏のブログに、「漫画の神様」手塚治虫氏に関する様々な「伝説」が掲載されていました。さすが神様、爆笑ものです。リンクを以下に示します。 手塚伝説(その1)禁断…

戀戀シネマ―早起きアナウンサーの、シアワセの素。

恋恋シネマ―早起きアナウンサーの、シアワセの素。 (集英社be文庫)作者: 佐々木恭子出版社/メーカー: 集英社発売日: 2004/12メディア: 文庫 クリック: 24回この商品を含むブログ (11件) を見るフジテレビ平日朝「とくダネ!」の司会者の一人、佐々木恭子さん…

夕凪の街 桜の国

夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)作者: こうの史代出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2004/10/12メディア: コミック購入: 60人 クリック: 1,350回この商品を含むブログ (1140件) を見る 本当に一人でも多くの人に読んで欲しいと思う本です。まるでゆっ…

エーミールと探偵たち

エーミールと探偵たち (岩波少年文庫 (018))作者: エーリヒ・ケストナー,ヴァルター・トリアー,池田香代子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2000/06/16メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 104回この商品を含むブログ (44件) を見る勝手に進行中のケストナ…

忘年会@自由が丘

休日ではありますが、自由が丘にて忘年会のお誘いを受け参加して来ました。お店は「梅華」という北京料理のお店でした、リーズナブルな内容に満足致しました、最後に出てきたマッシュルームのスープ(実際には色々入っている)もおいしくいただけました。 幹…

飛ぶ教室

飛ぶ教室 (講談社文庫)作者:エーリッヒ ケストナー発売日: 2003/12/10メディア: 文庫ご存知ケストナーの代表作のひとつ。ギムナジウムの少年たちのクリスマスを挟んだ冒険譚を活き活きと描いたものです。実は小学校低学年のころに一度読んでいた筈なのですが…

現代思想のパフォーマンス

現代思想のパフォーマンス (光文社新書)作者: 難波江和英,内田樹出版社/メーカー: 光文社発売日: 2004/11/13メディア: 新書購入: 5人 クリック: 62回この商品を含むブログ (125件) を見るこの手の「思想解説書」としては、とても面白い本だと思いました(も…

qmail の作者 Daniel J. Bernstein の Wikiquoteより抜粋

自動化されていることは、うまくいくことを意味しない。 ともあれ動くものに興味があるのであって、哲学的なモゴモゴには興味なし。 そういったシステムを呼ぶための工学用語がある。「ガラクタ」だ。 fetchmail のマニュアルページのその部分は、大胆な憶測…

白川勝彦氏渋谷で職務質問を受ける

なんだかマヌケな事件ですねぇ (^-^;

笑う雑学

唐沢俊一(著)ISBN:4331653617 漫画家の「唐沢なをき」とは兄弟である唐沢俊一氏のトリビア本です。もともと例のテレビ番組の企画にも深く関わっていたそうなのですが、番組の人気が出て動くお金が大きくなるとともに唐沢氏は段々カヤの外に追いやられたと…

古地図・現代図で歩く明治大正東京散歩

梅田 厚(著)ISBN:4795912939 二日続けて同じようなものの紹介ですが、Amazon の「この本を買った人はこんな本も買っています」のワナにすっかりはまっている結果です(苦笑)。昨日の地図は江戸の地図と現代の比較でしたが、本書は明治40年に編集された…

切絵図・現代図で歩く江戸東京散歩

人文社編集部, 安田就視, わたなべこういち (著)ISBN:4795912904 「江戸切絵図」と、同じ場所を図取りした現代図を左右のページに並べて、江戸から現代東京への変貌ぶりを知ることができる一冊です。なんといっても現在の町並みとの対応関係がとりやすい編…

厄除け詩集

井伏鱒二(著)ISBN:4061962671 小説「山椒魚」であまり本を読まない人の記憶にも残っている井伏鱒二の詩集です。一昨日の「「サヨナラ」ダケガ人生カ―漢詩七五訳に遊ぶ」の紹介時に、この本の話が出たので改めて手に入れて読んでみました。こう読んでみると…

ひばりのす―木下夕爾児童詩集

木下夕爾(著)ISBN:4938951223 木下夕爾は金子みすゞのように心を強く揺さぶるような作品を残したわけではありませんが、心のなかに少しずつ沁みこんで来る穏やかな詩が持ち味です。以前句集を紹介しましたが、本詩集は児童詩集ということで、とくに可愛ら…

上野方面〜新宿方面

P社のH君からお誘いがあり、急遽参加。なんだかしばらくお会いしていなかった方々が多数参加で、ほとんど同窓会(何の?)かと思いました。もともと id:r-matuda 氏の日記のコメント欄で id:akon 氏に誘われていたのですが、そのときは当日どうなるかわか…

「サヨナラ」ダケガ人生カ―漢詩七五訳に遊ぶ

松下緑(著) 漢詩を伝統的な読み下しではなく、意を汲みつつ七五調で訳した遊び心満点の漢詩戯訳集です。こうした戯訳集としては井伏鱒二の「厄除け詩集」というものがあるそうで、有名な太宰治の言葉「サヨナラダケガ人生ダ」も、この「厄除け詩集」から引…

機会平等・結果不平等

上記の本には、キーワードの一つとして「機会平等・結果不平等」という言葉が含まれています。この言葉は挑戦者の立場の者が使うには良いのですが、成功者の側が使い始めるとある種の危うさを感じます(この本は挑戦者側の視点で書かれていますから気にはな…

「稼ぎ力」ルネッサンスプロジェクト 稼ぎ力養成講座Episode1

渋井真帆 (著) 先日読んだ「あなたを変える「稼ぎ力」養成講座 決算書読みこなし編」が面白かったので、この本も読んでみました。内容は小説仕立てで、社会に対して不平不満は山ほどあるけど、どのように社会で活躍すればわからない女性が、夫のアドバイスに…