酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

10月はたそがれの国

10月はたそがれの国 (創元SF文庫)

10月はたそがれの国 (創元SF文庫)

もし私が SFの中で抒情詩人を挙げよと言われたら、この本の作者ブラッドベリイと、 オースン・スコット・カードを挙げることでしょう。ブラッドベリイの傑作は数多くありますが、その中でも私が一番気に入っている作品集がこれです。どれも怪異と幻想的な雰囲気の中に人間の悲しみが満たされたような物語たちです。最初に読んだのは中学生の頃だったと思いますが、物語の余韻が長く続いたことを憶えています。
ジョー・マグナイニの素敵な挿絵も収録された素晴らしい本ですね。