酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

know a thing or two about 〜

直訳すると「ひとつふたつ(少し)知っているだけ」という控えめ目な意味ですが、実はこれは「謙遜」を表すイディオムです。どちらかと言えば口語的表現なのですが、あまり堅苦しくないニュース記事などにも使われるようです。 例文 ニュアンス 訳例 He know…

Resenteeism, Presenteeism, Quiet Quitting

Resenteeism(リセンティーズム)は、近年注目されるようになった職場用語で、従業員が仕事に対して不満を抱きながらも、経済的な理由や他に良い選択肢がないと感じてその仕事を続ける状況を指します。この言葉は、特に現代の職場環境や労働市場の変化を反映…

【荀子】争気ある者とは与に弁ずる勿れ

新シリーズ「今日の言葉」 今日は荀子の「争気ある者とは与に弁ずる勿れ」という言葉について解説します。 この言葉は、古代中国の思想家である荀子(紀元前313年頃 - 紀元前238年頃)の著作『荀子』の「勧学篇」に登場します。「争気ある者とは与に弁ずる勿…

"Passage into law" と音声による解説

フレーズの意味 "Passage into law" とは、法案が正式に法律として成立する過程を指します。具体的には、立法機関(議会など)で法案が可決され、行政府の長(大統領や首相など)の承認を得て、正式な法律となることを意味しています。 典型的な利用例として…

生成AIが変革するシステム開発

上流から下流まで生成AIが変革するシステム開発 作者:酒匂 寛 日経BP Amazon 9月14日に生成AIを用いたシステム開発の本を出版します。 2022年末のChatGPTの登場以来、その生成能力を使った様々な応用が登場しています。その大きなものの一つが「プログラミン…

CPUの仕組みに迫る『CODE コードから見たコンピュータのからくり』

CODE コードから見たコンピュータのからくり 第2版 作者:Charles Petzold 日経BP Amazon 2024年2月に新しい訳書が出ます。 本書は2003年に出版された「CODE: コードから見たコンピュータのからくり」の第2版です。 第1版ではコード化(符号化)の意義と意味…

プロジェクト・ヘイル・メアリー

プロジェクト・ヘイル・メアリー 上 作者:アンディ ウィアー 早川書房 Amazon プロジェクト・ヘイル・メアリー 下 作者:アンディ ウィアー 早川書房 Amazon 「火星の人〔新版〕 上 (ハヤカワ文庫SF)」で知られるアンディ・ウィアー氏の翻訳ものです。「火星…

「AIのべりすと」で遊ぶ

AI を使った文章生成を試してみました。 ai-novel.com とある記事で紹介されていた文章ジェネレーター「AIのべりすと」で少し遊んでみました ... まだまだお遊びレベル(アルファ版ですしね)とはいえ、結構もっともらしい出力を出してくると思いました。 仕…

"went" の数奇な運命

go - went - gone 「行く」を意味する "go" は不規則活用する動詞としても有名です。 現在型、過去形、過去分詞が go - went - gone と変化します。go と gone はなんとなく繋がりがあるような気がしますが、真ん中の went が全く関係ないような気がします。…

【本】ダメな文章を達人の文章にする31の方法

簡潔でわかりやすい入門的文章読本 ダメな文章を達人の文章にする31の方法 なぜあなたの文章はわかりにくいのか?文章の書き方が分かる本(横組版) 作者:山口 拓朗 バレーフィールド Amazon あるところで紹介されて読んでみました。こうした文章読本は色…

【アプリ】enHack

英語学習に便利かも enHack (イングリッシュ・ハックでしょうか)というアプリ(サービスをみつけました)。英語の勉強をしているひとに便利かもしれないと思い紹介します。 (iOS と Android 両方に対応しています)。 enhack.app 普通に起動するとトップ…

【本】Merriam-Webster's Vocabulary Builder (English Edition)

英語のボキャブラリ不足を補いたい Merriam-Webster's Vocabulary Builder (English Edition) 作者:Merriam-Webster 発売日: 2010/04/22 メディア: Kindle版 最近は自動翻訳や、気軽にひけるオンライン辞書などもあるために、知らない単語を調べる労力も段々…

ちばてつや追想短編集『あしあと』

振り返れば遠い日々 あしあと ちばてつや追想短編集 (ビッグコミックススペシャル) 作者:ちばてつや 発売日: 2021/04/30 メディア: Kindle版 23年ぶりにちばてつや先生が短編集を出版しました。基本的な内容はビッグコミックに掲載されたもので(ヤングマガ…

『兄の名は、ジェシカ』

カミングアウトした兄を間近で眺める弟 兄の名は、ジェシカ (アニノナハジェシカ) 作者:ジョン・ボイン 発売日: 2020/04/16 メディア: 単行本 Gを自認する著者がTの登場人物を描いた小説です 物語は、T(MtoF)であることをカミングアウトした兄ジェイソン(…

形容詞の順番

最近出版された『読まずにわかる こあら式英語のニュアンス図鑑』という本を読んでいたら(タイトルに反してやはり「読む」必要はあります(笑))、上の図のような「形容詞」を並べる順番に関する図が出てきました。 自分が中高のころにはっきりと習った記…

Digital phenotype

Photo by Ryan Stone on Unsplash "Digital phenotype" (デジタル・フェノタイプ)という言葉を見かけたのですが、まだ一般的な言葉ではないかもしれません。 実際 "digital phenotype" で Google 検索をかけても 1万2300件しかみつからないのでまだまだで…

Aging in place

Photo by Bruno Aguirre on Unsplash Wikipedia によれば、"Aging in place" とは The U.S. Centers for Disease Control and Prevention defines aging in place as "the ability to live in one's own home and community safely, independently, and comf…

決断の遅いひと

あるページに、決断の遅い人、行動を起こせない人を表す表現がいくつかあったのでメモしておきます。 procrastinators, lollygaggers, slow-pokes, wafflers and last-minute decision makers さてこれらはそれぞれどのような意味でしょう。 procrastinator …

【書籍紹介】Scratchではじめる機械学習

ちかごろ、色々なところで耳にする機械学習ですが、自分で試そうと思っても、普段プログラミングをしないひとにはかなりハードルが高いものだと思います。 そんな中、オライリーから出版されたこの書籍は、最初のハードルを取り除き、機械学習を自分でプログ…

be pleased to announce 〜

名古屋グランパスの宮原和也選手がコロナ陽性になったというお知らせの英訳がちょっと問題という話がでました。その文面は以下のようなものだったのですが(これは公式サイト nagoya-grampus.jp の一部です。現在は修正済)... たしかにこれでは宮原選手が陽…

dab pose

dab pose 勝利の決めポーズ あるいは、陽気なおふざけポーズ この dab という言葉を見たのは、とあるコメントの末尾に "...., DAB!" と書いてあったものをみたのが初めてでした。 dab という言葉自身は辞書をひくと、「軽くたたく」とか「そっとたたく」とい…

get the hang of 〜 〜 のコツをつかむ hang は動詞として使われる場合には「ぶら下がる」「ぶら下げる」といった意味になりますが、名詞として使われるときには コツ、やり方 という意味があります。このため get the hang of 〜 で、「〜 のコツをつかむ」…

Every cloud has a silver lining.

Every cloud has a silver lining. どんなに困難な状況にも希望はある。 直訳すると、「全ての雲(cloud)には、銀色の裏当て(lining)がある」ということですが、この場合の "siliver lining" は「黒い雲の縁に出ている光の輪郭」を指しています。 冒頭の…

the writing on the wall

the writing on the wall 嫌な予感、不吉な前兆 最初この表現を見たとき、「壁の落書きか?」と思いましたが、それでは意味が通じません。調べてみると、これは「予感、前兆」といった意味なのですが、特に悪い事が起きる場合を意味しているのです。 He coul…

party like it's 1999

party like it's 1999 まるで今日がこの世の最後の日のように弾けたパーティを行う とあるニュースサイトを読んでいたときに出てきた表現ですが、「1999年のようにパーティしよう」では意味がわかりません。 お馴染み Urban Dictionary によれば to party li…

Whatever floats your boat.

Whatever floats your boat. どうぞお好きなように。 勝手にしろ。 float one's boat という表現は直訳では「誰かの船を浮かせる」という意味になりますが、そこから転じて「誰かの興味をひく」「誰かをワクワクさせる」という意味になりました。 それに wha…

FOMO と JOMO

FOMO と JOMO 日本では聞き慣れない言葉ですが、少し前(2015年〜2016年頃)から米国で流行り始めた言葉のようです。 FOMO = fear of missing out すなわち、SNSなどで何かを見逃して(missing out)しまうことを恐れる(fear)という意味です。 FOMOのため…

lose steam/run out of steam

lose steam/run out of steam 何かを継続して続けるエネルギー、モチベーション、熱意が失われてしまうこと。 例文:After spending hours working on this project, I'm running out of steam—can we take a break? 和訳:何時間もこのプロジェクトで働き続…

worth one's salt

worth one's salt 報酬に見合う働きをする サラリーマンの「サラリー」の語源はラテン語の “salarium” に由来するのですが、それはもともと古代ローマで使われていた「塩(salt) を買うための手当」あるいは「給料の一部としての塩」を意味するそうです。 …

cosmonaut と astronaut

ソユーズの発射失敗の記事を読んでいたら以下のような文章に出会いました。 Astronaut Nick Hague and cosmonaut Aleksey Ovchinin landed safely some 250 miles away from the launch site after the capsule detached about 90 seconds into launch and d…