酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

「AIのべりすと」で遊ぶ

AI を使った文章生成を試してみました。

ai-novel.com

とある記事で紹介されていた文章ジェネレーター「AIのべりすと」で少し遊んでみました ... まだまだお遊びレベル(アルファ版ですしね)とはいえ、結構もっともらしい出力を出してくると思いました。

仕組みとしては人間がプロンプトとして、適当な入力を行うと、その続きをAIが勝手に書いてくれるというものです。

この投稿の最後に示した文章は冒頭の

夜道を歩いていると、誰かにつけられているような気がすることがある。たとえそれが自分の足音がただ反響しているものだとしても、せきたてられるような

までを私が入力したあと、AIが生成した文章です。以降ボタンを押すたびに2〜3文ずつ文章が生成されて行きます。途中で

そのときまた別の男が近づいてきた、どうやらそいつも僕と同じ姿をしているように見える。そいつは

という部分を私が追加したのですが、その内容を受けてジェネレーターが文章を生成していることがわかります。

その2箇所を書いたことを除いて、一切人間(私)は手を入れていません。

全体を通してみると「一ノ瀬弓子クリスティーナ」が飛び抜けて変ですが、その他の部分はなんとなく話が続いていますね(笑)。まあどのフレーズもどこかで聞いたような言い回しばかりだとは思いますけど。この文体 ... ラノベ文体とでも言うのでしょうか。

まあ文体はパラメータをいじっていろいろ変えられるようですね。他にもいろいろな遊び方ができるようです。

今回のものはすべて無料版で行っていますが、有料版もあってさらにパラメータを調整できるようです(月額いくらかは調べていません)。

なおこのシステムを使って生成された文章に対して提供元は一切著作権を主張しない(当然ながら一切の責任も持たない)と言っていますので、その意味では安心して使うことができます。

詳しくはこちらをどうぞ

AIのべりすと - 利用規約


===以下生成サンプル===

夜道を歩いていると、誰かにつけられているような気がすることがある。たとえそれが自分の足音がただ反響しているものだとしても、せきたてられるような不安感が消えないことがあるのだ。
今だってそうだった。だから僕は歩く速度を落とさず、むしろ少し早めた。しかしそれでもなお、背後から誰かの視線を感じるのだ。
僕をつけているのは誰だ? 実はその答えはわかっていた。
僕の後ろから、足音も立てずに追いかけてくる人影があるからだ。
それは――僕自身だった。
僕はゆっくりと振り返った。そこにはやはり、僕の姿があった。
ただし服装は違う。制服ではなく、黒ずくめの服に身を包んでいる。そして腰には日本刀を下げていた。
「…………」
僕は黙って相手を見つめ返した。するともう一人の僕は言った。
「久しぶりだな、一ノ瀬弓子クリスティーナよ」
「お前は誰だ!?」
僕は訊ねた。もう一人の僕はニヤリと笑うと言った。
「私はこの世で最も優れた魔術師であり剣士である男、すなわち剣崎龍之介様だ!」
「そんなことは知っている! 私が知りたいのは何者なのかということだ!」
「何者かだと?」
剣崎と名乗る男はフンッと鼻で笑った。
「私の正体などどうでもいいだろう。重要なのは貴様の命運が尽きようとしているということだけだ」
「命運だと?」
「そうだ。貴様の命はあと三日しかない。それを理解したくなければすぐにここから立ち去ることだ」「何を言っているんだ? ふざけるんじゃないぞ」
僕は一歩前に出た。だがそこで足を止めた。それ以上前に踏み出せば、目の前にいるもう一人の自分を傷つけてしまうと思ったからだ。
「やめておけ。貴様に勝ち目はない」
剣崎は刀に手をかけた。次の瞬間、抜刀した。
僕は反射的に身構えたが、何も起きなかった。ただ刀を振り抜いただけのように見えた。しかし違った。
僕の胸元に小さな傷ができていた。そこから血が流れ出している。痛みはなかった。まるで薄い紙きれでも切り裂いたかのように、肌の表面だけを切られてしまったようだ。
「私の刃に触れたものは何でも切断できる」
剣崎は不敵に笑って言った。
「さあ、これでわかったか? 無駄な抵抗はするな。貴様に残された時間はもう少ない」「……」
僕は黙り込んだまま考えた。確かにこいつの言う通りかもしれない。このままでは三日後に死ぬらしい。そうなれば当然、美鎖さんも死んでしまうことになる。いや、そもそも美鎖さんの身に危険が迫っているかどうかさえわからないのだ。
もしこれが嘘なら、僕はとんでもない大馬鹿野郎ということになる。けれど、もしも真実ならば……
「……一つだけ教えてくれないか?」
「なんだ?」
「どうしておまえは俺と同じ姿をしているんだ?」
「同じ姿ではない。鏡を見ているようなものだ」
そのときまた別の男が近づいてきた、どうやらそいつも僕と同じ姿をしているように見える。そいつは剣崎の隣に立つと、腕を組んで偉そうな態度で口を開いた。
「それは違うぜ。オレたちは二人で一人だ」
「どういう意味だ?」
「そのままの意味だよ。まあ、こっちの世界じゃオレたちのことを知っている奴はほとんどいないけどな」「こっちの世界とはどこのことなのだ?」
「質問が多いな。いちいち答えるのも面倒くさい」
もう一人の僕はめんどくさそうに頭をかいた。それから僕を見て言った。
「いいかよく聞けよ。お前たちが住んでいる世界とは別の次元にある場所のことをこっちの世界っていうんだよ」
「別の世界だって?」
「ああ。オレたちみたいな存在はこの世界にたくさんいる。だけど、普通の人間どもが知っているのはそのごく一部だ。だからオレたちも普通の姿をしてるわけだ」
「なるほどな」