酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

機会平等・結果不平等

上記の本には、キーワードの一つとして「機会平等・結果不平等」という言葉が含まれています。この言葉は挑戦者の立場の者が使うには良いのですが、成功者の側が使い始めるとある種の危うさを感じます(この本は挑戦者側の視点で書かれていますから気にはなりませんが)。
人間は(私も含めて)既得権に弱い生き物ですから、結果不平等は容易に次の「機会不平等」に転化します。まあそんなことは今更ここで言うまでもない、過去の歴史からも明らかで、既に世界中がそうなりつつあるのですが…、「機会平等」も支配側が声高に言い始めると「自己責任」と同じくらいの香ばしさが立ち昇りますね(笑)。