酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

2018-01-01から1年間の記事一覧

throw good money after bad

throw good money after bad 損の上塗り bad は失敗したビジネスやプロジェクト。そこへ向かって good money を投げるということは、損を取り返そうとお金をつぎ込んで結局大きく損をしてしまうことです。 まあお金をつぎ込んでリカバーできる場合もあるのか…

when all is said and done

when all is said and done 結局のところ、全てが終わってみれば、なんだかんだ言っても 直訳としては「 言うべきことは全て言い、やるべきことも全てやってしまった」という意味なので、それが転じて「結局のところ」という意味になります。 ABBA に "When …

There is something to be said for ...

There is something to be said for ... 「... には良い点がある」という意味です。 ひょっとすると「...について言いたいことがある」と解釈して「文句をつけたいのかな?」と思った人もいるかもしれません。 しかし、ここに使われている "for" は 「賛成す…

"run the gamut" とドレミの起源

run the gamut to include the whole range of possible things within a group or type あるグループもしくはタイプの中で可能なもの全てを含むこと 例:Their projects run the gamut from mobile homes to luxury condos. 「彼らのプロジェクトは移動式住…

Eggplant emoji

注意:本エントリーは性的な話題(要するに下ネタ)を扱っています。 Eggplant emoji Eggplant emoji とは、そのまま「ナスの絵文字 」です。メールやサイトの中に使って、もちろんナスを表現することは可能なのですが ... どうやら最近これがメールやメッセ…

fly in the face of

fly in the face of 直訳だと「顔の前を飛ぶ」という意味で、もちろんそういう意味もあるのですが、この表現を見かけたのは次のような文章の一部でした "... flew in the face of the conventional wisdom of the day ..." この場合の "the conventional wis…

pipe dream

pipe dream 「非現実的な夢」という意味です。 pipe dream とは直訳すると「パイプの夢」となりますが、これは一体どういう意味なのでしょう。じつはこの pipe とは阿片を吸うためのパイプを指しています。 すなわち阿片を吸引することで見る「幻覚」が "pip…

書籍「イメージでわかる表現英文法」

イメージでわかる表現英文法 (「英文法の本質」をビジュアルで解説) 作者: 田中茂範,弓桁太平,神山きの 出版社/メーカー: 学研プラス 発売日: 2016/06/21 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 友人のFacebookの書き込みをみて購入。 まずはパラパラ…

few and far between

few and far between 「とてもまれな」 今日ご紹介する表現は "few and far between" というものですが、これは「とてもまれな」という意味になります。 最初知らないと一瞬意味がわかりませんが、よくよく眺めてみると few ... 少ない far between ... 間が…

ライフロングキンダーガーテン (紹介その2)

ライフロング・キンダーガーテン 創造的思考力を育む4つの原則 作者: ミッチェル・レズニック,村井裕実子,阿部和広,伊藤穰一,ケン・ロビンソン,酒匂寛 出版社/メーカー: 日経BP社 発売日: 2018/04/12 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 先日ご紹…

a murder of crows

a murder of crows カラス殺人事件?いえいえ、これは実は「カラスの群れ」という意味です。 鳥類の場合一般的には "a flock of" を使うのですが、特別な名詞に対してはそれに結びついた「歴史的」表現がある場合もあるようですね。 (例:a flock of pheasa…

Come hell or high water

Come hell or high water 何があっても、どんな試練にも負けずに ... といった意味を表す表現だそうです。 「地獄や洪水、来るなら来やがれ!」という感じなのでしょうか(笑)。 もっぱら英国で使われる表現とのことです(が、私が読んだのは米国の記事です…

ライフロングキンダーガーテン

ライフロング・キンダーガーテン 創造的思考力を育む4つの原則 新しく訳書が出ます。 Scratch の開発責任者でもある MIT のミッチェル・レズニック教授が書かれた書籍です。しかし内容は Scratch の内容の解説でははありません。 レズニック教授はこの本で、…

take a shine to

take a shine to 「〜を気に入る」という表現です。文章ではなく主に会話で使われるようですね。 I think you’ll get the job — they seemed to take quite a shine to you. きっと就職できると思うよ、君のこと凄く気に入っていたみたいだったし。 単に気に…

grow on trees

grow on trees 主に英国で使われる表現のようですが、米国の記事などにも出てきます。 直訳すると「木の上で育つ」ですけれど、そこから転じて 簡単に手に入る 豊富に存在する という意味としても使われます。木に登って実を収穫するのはそれなりの重労働だ…

replication crisis

replication crisis 「再現性の危機」 というキーワードが科学の世界では囁かれています。これは正確であるべき科学論文の結果を再現することができない状況を表した言葉です。 再現性の有無はかつてのSTAP細胞の騒ぎの際にも問題になりましたが、実は一部の…

テセウスの船

現在モーニングに連載中のマンガに「テセウスの船」というものがあります。 ※ 以下途中段階でのネタバレを含みます テセウスの船(1) (モーニングコミックス) 作者: 東元俊哉 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2017/09/22 メディア: Kindle版 この商品を含…

mittere

(2015年3月にFacebookに書いたメモの再投稿です) ラテン語の mittere (英語では put または send に相当する)から派生した言葉が沢山あるなと思った今日。 最初米国に住む友人から貰ったメールに commitment という単語が出てきたのが始まりでした。今度…

It's all about the Benjamins.

とある記事を読んでいたら "It's all about the Benjamins." という表現が出てきて、これは一体何だろうと思いました。正確にはその記事に書かれていたのは "It's not all about the Benjamins." だったのですが、もともとは not のつかない先の表現がオリジ…

put oneself in someone's shoes

put oneself in someone's shoes 直訳すると「誰か(oneself)を他の誰か(someone)の靴の中に入れる」。 なんだか変な表現ですね 。 この表現は 「oneself を someone の立場に置いてみる」という意味です。 人の靴は履きにくいものですが、そうした違和感…

lot

LOT (写真:Céline Colin | Flickr) 今日の英語表現は "lot" です。 "a lot of 〜" で 「沢山の〜」という意味に使われるあの lot ですが、他にも生産単位の「ロット」といった表現や、駐車場の「パーキングロット」(駐車区画)という意味でも知られてい…

Turn over a new leaf

Turn over a new leaf という表現は辞書をひくと「心機一転する」「性根を入れ替える」といった意味が書かれています。どちらかと言えば今は「良くないこと」「悪い習慣」を忘れて「善い態度」「新鮮な気持ち」に切り替えるという意味あいがあるようです。 …

disengagement report

Disengagement Report (写真:Peter Reed | Flickr) とあるニュースを読んでいて "Disengagement Report" という表現に出会いました。記事は自動運転に関する話だったのですが、この "Disengagement Report" が何なのか良く分かりませんでした。 Disengame…

rain on one's parade

(写真は Flickr より) rain on 〜 で雨を降らせるという意味ですが、これに one's parade がついています。 parade というのは「パレード」で、様々なパフォーマンスをしながら行進することです。例えばきらびやかなエレクトリカル・パレードと言えばディ…

駐車場の歌

小椋佳の初期のアルバム「残された憧憬~落書~」の中に「野ざらしの駐車場」という曲があります。このアルバムを買ったのは高校生のときでしたが、歌の持つ寂寥とした雰囲気は好きだったものの、 「駐車場」が何を象徴しているのかはあまり深く考えていません…

T-boneの話

T-bone というのはもともとステーキの名前です。肉の断面に骨が T 型に現れるので、このような名前になりました。BSE騒動の際に骨髄を食べてはいけないのではないかという話がでて急速に見なくなりました。 こんな感じですね。 素材はこちらかからダウンロー…

ケネディ・センター名誉賞

ケネディ・センター名誉賞(The Kennedy Center Honors)という賞をご存知でしょうか。1978年に創設され、アメリカで芸術に寄与した人たちに送られる賞です。もちろん日本でも知られているような有名な人も受賞していますが、あまりお馴染みのない方々もいら…