酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

言葉

自戒

ある本を読んでいたときのこと。その本は古今東西の薀蓄の詰まったとても面白い本なのですが、途中気になる記述が 「飲」という字を分析すれば、「食」に「欠」けたるもの、となる。飲みものは食べものと補完的な関係にある、ということを明確に示唆した文字…

qmail の作者 Daniel J. Bernstein の Wikiquoteより抜粋

自動化されていることは、うまくいくことを意味しない。 ともあれ動くものに興味があるのであって、哲学的なモゴモゴには興味なし。 そういったシステムを呼ぶための工学用語がある。「ガラクタ」だ。 fetchmail のマニュアルページのその部分は、大胆な憶測…

小投資者

一昨日は米国から来た友人と、夕食を食べたのですが、そのとき同伴してきた友人の奥さん(白人女性)が着ていたTシャツに思わず目を吸い寄せられました。どこで買ったのかと聞くと、米国の住まいの近くのショッピングモールでということ。基本的に日本的な…

「宵待草」は本来「まつよいぐさ」だったが、 竹久夢二が間違えて(?)宵待草という詞を作ったため、 人口に膾炙したそうな

破綻(=はたん)を「はじょう」と読む人が多いような気がします。 まだスタンダードにはならない?

「ずっと一緒にいたかった」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040831-00000058-mai-soci 余りにも切ない言葉です。この記事は人のいるところで読んでいはいけません。#もともと http://nuremochi.tdiary.net/20040831.html で紹介されていました

To say good-by is to die a little.

「さよならを言うのは自分の一部が少し死ぬことだ」レイモンドチャンドラーの「長いお別れ」の中に出てくる台詞です。日本語版(清水俊二訳)では「さよならをいうのはわずかのあいだ死ぬことだ」と意訳されています。 もともとはフランスの詩人アロクールに…

石川啄木

かの時に 言いそびれたる 大切の 言葉は今も 胸に残れど最近知った句です。 感傷的に過ぎるのかもしれませんが、誰の心にも覚えのある思いなのではないでしょうか。

the penny drops

「いままで理解されていなかったこと、認識されていなかったことが、やっと明らかになって腑に落ちた」というような状況を表す慣用句のようです。これはある英文を読んでいたときに出くわした表現なのですが; We try the penny drops.というような文章の中…

ごゆっくり、おくつろぎ下さいませ

ゴメンナサイ。日頃「変な英文」にはあまり反応しないようにしているのですが、あまりにも面白かったので記録しておきます。現在出張で、とあるビジネスホテルに宿泊しているのですがその室内の壁にごゆっくり、おくつろぎ下さいませと書いてありました。ま…

気丈

今回イラクで落命したジャーナリスト橋田信介さんの配偶者、幸子さんが語る姿を見て真っ先に浮かんだ言葉でした。合掌

NEET

日本でも "フリーター" の増加が話題になっていますが、欧米では10年ぐらい前から教育・仕事・職業訓練のどれにも参加していない若い人たちをNEET(Not in Education, Employment or Training)と呼び、イギリスで約30万人、EU加盟国で合算すると20…

不名誉な日本語

言葉の話題が続きましたが、不名誉な日本語の話を。 朝日新聞のサイトの記事によれば、いま東南アジアでは「Enjo Kosai」現象なるものが起こっているそうな。救いがたい言葉だと思いつつ、それを流通させてしまう現実を認識しなければいけないとの思いもあり…