酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

To say good-by is to die a little.

「さよならを言うのは自分の一部が少し死ぬことだ」レイモンドチャンドラーの「長いお別れ」の中に出てくる台詞です。日本語版(清水俊二訳)では「さよならをいうのはわずかのあいだ死ぬことだ」と意訳されています。
もともとはフランスの詩人アロクールによる「別れるといふことは幾分死ぬことだ、愛する人から死ぬことだ、人間は幾分づゝ自分を残してゆく、どんな時間にも、どんな場処にも…(西条八十訳)」といった詩からとられたもののようですね。