would be remiss not to 〜
〜しないのは怠慢だ
〜しないわけにはいかない。
remiss というのはそのまま辞書でひくと(英辞郎より)
- 怠慢な、不注意な
- ぞんざいな、だらしない
という意味になります。
- As your boss, I would be remiss if I did not bring this data to your attention. : 上司として君にこのデータを与えなかったら私は怠慢ということになるだろう。
- It was remiss of me not to have mentioned it to you earlier. : そのことをもっと早く申し上げなかったのは私の不注意でした。
このような意味ですので
- It would remiss not to 〜
という表現も普通は「〜しないのは怠慢だ(ぞんざいだ)」といった意味になりそうです。
さて、というところで次のような例文に出会いました。
- I would be remiss not to mention that the software was used for the computer graphics in this film.
さすがにこれを
「この映画の中のCGに、そのソフトウェアが使われていたことに触れないなら私は怠慢だろう」
という翻訳するのは何か変です。自分にツッコミを入れているのでしょうか?(笑)
結局これは 「〜をしないのは怠慢だ」→「〜しないわけにはいかない」といった慣用表現のようです。なのでこの場合は
「この映画の中のCGに、そのソフトウェアが使われていたことに触れないわけにはいかないだろう」
という具合にしておいたほうが良さそうですね。