酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

封印された『電車男』

封印された『電車男』 (Love & Peace)

封印された『電車男』 (Love & Peace)

5分で読了。隠された真実が…と言われても、そもそも元の「電車男」そのものが、虚構のスープの中から一つながりの物語を紡ぎ上げただけなのですからねぇ。便乗本としても安易な作りでしょう。もとの掲示板の上でのやりとりは、いわば普通の創作活動における構想メモと下書きの段階であって、編集され出版された時点でそれは独立した物語になった筈だと思います。まあ、とはいえ通常はそんな構想メモがパブリックに存在していることはないのですけどね。