ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する―絶対に失敗しないビジネス経営哲学 (幻冬舎新書)
- 作者: 島田紳助
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2007/05
- メディア: 新書
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彼自身が漫才で成功するために考えていたことやってきたことも少し披露されていますが、結局その部分(一定以上の熱意と論理性)は、成功する人一般の「必要条件」のようにも映ります。
それがご本人も良く分かっているからこそ、「鮨屋を経営したくて、人をやとっても成功しない。成功させてやりたい人間がまずいて、その人が一番力を出せそうなのが鮨屋というなら成功する」といった趣旨のことを述べているのでしょう。
とここまで感想を書いてきて、この話は以前ご紹介した BEANS と似ているなと思い出しました
BEANS:Four Principles For Running A Business In Good Times Or Bad - 身辺雑記 - ardbeg1958
上で紹介した本では成功のために必要な4つのPが挙げられていました。すなわち passion(情熱), people(関わる人々、働き手も客も), personal(匿名ではなく、名前を持つ人間としての向き合い), product(売り物の品質) への配慮です。
島田氏の本も最後に passion を持って欲しいという結語にたどり着きます。その他の 3 つの P は「教える」ことができますが、最初の P だけは教えることができないからなのです。成功した人が掲げる灯りは後に続くものの passion をかきたてる有効な手段の一つでしょう。本書もそうした役割こそが一番大きなものなのかもしれませんね。