グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する 文春新書 (501)
- 作者:佐々木 俊尚
- 発売日: 2006/04/20
- メディア: 新書
「ザ・サーチ グーグルが世界を変えた」「ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)」といった本と同じで、グーグルやグーグルのような検索エンジンが創出する新しい社会像を分析し解説した本です。この三冊はどれも面白いと思ったのですが、今回のものが一番一般解説書としてはまとまって読みやすいものだと思います。
もちろん経済にあたえる大きなインパクト、個人の力の拡張などにも触れられていますが、グーグルのようなものの存在によって「知らないうちに様々な情報が集められ、利用されている社会」に関しての危惧も寄せられています(どの本でも触れられていますが)。
本書ではカナダ・クイーンズ大のディヴィッド・ライアン教授による新たな監視社会の出現に対する考察が引用されていて、興味深く読めます。
もちろん時代の趨勢は「アッサンブラージュ型」に移行する途中であり、「監視」がネットワーク化されつつあるというのが、ライアン教授の主張です。