酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

さいごの戦い

さいごの戦い―ナルニア国ものがたり〈7〉 (岩波少年文庫)

さいごの戦い―ナルニア国ものがたり〈7〉 (岩波少年文庫)

ナルニア国ものがたり」もいよいよ最終巻です。最後は昇華の物語です。これまでのすべての事柄がまとめられ「次の」ステージに進みます。悲しい裏切りと、不信、そして救済。
最後は作者のキリスト教宗教観が色濃く反映された感じですが、この世界の多重構造は子供たちにとっては眩暈を起こすほどの描写かもしれません。最後の2巻でナルニアの創世と新生が描かれているのは、私にとってはとても効果的でした。
ともあれ素晴らしいお話でした。この最終巻は(特に前半は)息をするのを忘れていたのかと思うほどの濃い内容です。
しかし、すっかりファンタジーずいています。ブログ読者の方からは「次は指輪物語を読め」とか「いやいやゲド戦記だ」といった暖かいお勧めメールをいただいております。さてさて…