酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

フラワー・オブ・ライフ 全4巻

フラワー・オブ・ライフ (1) (ウィングス・コミックス)

フラワー・オブ・ライフ (1) (ウィングス・コミックス)

テレビドラマにもなった「西洋骨董洋菓子店 (全3巻セット) (ウィングス・コミックス文庫)」などで有名な「よしながふみ氏」のコミックス。
ある高校1年生のクラスの一年間のできごとを中心にお話が進みます。
小さな喜びと挫折の積み重ね、生と死に関わる伏線、裏切りと再生などなど、生徒達だけではなく教師や家族も巻き込んだタペストリーのような物語になっています。

第4巻で様々な伏線が解かれていくのですが、特にタイトルでもある「フラワー・オブ・ライフ」が登場するシーンはとても効果的でした。

オノナツメ氏などにも多い作品傾向ですが、登場人物達の細かなエピソードを積み重ね、やや大きな事件を乗り越えて「そして人生は続く・・・」という感じに締めくくる手法が圧倒的にうまい作家だと思いますね。