酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

すごい会議〓短期間で会社が劇的に変わる!

すごい会議?短期間で会社が劇的に変わる!

すごい会議?短期間で会社が劇的に変わる!

別の本も読んでいたのですが、この本のインパクトが大きかったのでこちらを紹介します。この本は、数人で構成されるの意思決定チームが短期間にプロジェクトを起動しゴールに持ちこむための心構えと、シンプルな方法を解説したものです。
この本の素晴らしい点はいくつもありますが、その最大のものの一つは「すぐに読める」ということです(半分冗談ですが、半分は本気です)。本文100ページ、おまけが50ページ。その本文も字はあまり詰め込まれていないので、その気で読めば30分もかからないでしょう。忙しい現場のマネージャ、リーダー、メンバーにはそれだけでも親切というものです。
無駄なことが書かれていないので、その内容を直接的に汲み取ることができます。もちろん大きなレベルで見れば、ここに紹介された方法は巷でよく見かける「調査」「計画」「実施」「評価」のサイクルを外れたものではありませんが、こうしたサイクルの提示がともすれば「お題目」になりやすいのに対して、本書では「掘り下げるべき点を明らかにする質問はどのようなものか」を示すことによって、プロジェクト参加者の目的意識を如何にそらさずにコミットメントを引き出すべきかを具体的に示して行きます→チト褒めすぎかもしれませんが(笑)。
ちょうど 2004/05/07 に読んだ「ビーンズ!」に近い感覚を得ることができました。
とはいえ、ビーンズ! でも挙げられていたことですが、最初に Passion (情熱)が必要なことは変わりません。「すごい会議」は、今は煮詰まっているけれど Passion の持ち合わせには不自由しない、といった人たちには極めて有効だと思いますが、その前提がない場所で「やりかた」だけを投入してもなかなか効果は上がらないのかもしれませんね。