【勝手に訳詞シリーズ】
蒸し暑い夜に、なお暑苦しい Tom Waits のナンバーを(笑)
中年男性の妄想を描いた情けない歌。
"HOPE I DON'T FALL IN LOVE WITH YOU
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"
直訳すると「君と恋に落ちないように願う」というタイトルですが、もっと拗ねた感じで「そんな気はないけどさ」としてみました
そんな気はないけどさ
惚れたって落ち込むだけだし
音楽が流れて俺には君の気持ちがわかるような気がするな
ビール片手の俺に君が話しかけてくるようだ
まあ、そんな気はないけどさ
ああ店は混み合って、人だらけ
こっちへ来なよと言いたいな
もしこの老いぼれの側に座ってくれたなら
楽しくさせて嫌なことだって忘れさせられるぜ
夜がふける頃には
すっかり打ち解けあってさ
いや、そんな気はないけどさ
夜が男の気持ちをくすぐるのさ
君にはこんな老いぼれ猫の気持ちはわからないだろうな
ふりかえると
煙草に火を点けた君
俺が点けてやるよと言えたらな
まあそんなことはできなかったし
そんな気もないけどね
君も俺みたいにひとりきり
夜もふけて、話し相手が欲しいだろ
振り返って君を見る
君も振り返って俺を見る
君の隣にいた奴は席を立っておさらばさ
君の隣が空いている
でも君だってそんな気はないだろう?
店もそろそろ終わり
音楽もだんだん消えていく
ラストオーダーにビールをもう一杯
振り返って君を見る
君はいない
失われた君の姿を探す
もう一杯飲まずにはいられないな
そうさ君に惚れちまったようだ