酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

ピトロッホリー (Pitlochry)

この日まず訪ねたのはグラスゴーから列車で1時間半ほどのピトロッホリーの街。夏目漱石もイギリス留学時代に休暇で訪れたという、昔からの保養地です。この地にある蒸留所はブレア・アソール蒸留所と、エドラダワー蒸留所です。どちらも駅から歩いていける距離にあるらしいのですが、とりあえずピトロッホリーのツーリストインフォメーションセンターで Pitlochry Walks というウォーキングのための地図(50ペンス)を買って出かけました。インフォメーションセンターのおばさまが、「ずいぶん前に誰かが標識を壊しちゃったんだけど、エドラダワー蒸留所に行くには XXX が XXX している角を曲がるのよ、結構難しいのよね XXX が XXX しているところまで行ったら行き過ぎだから。でも xxx の先には行ってね」といった感じで教えてくれました。でもこの街にとって重要な観光資源の一つなのだから、そんなに長期間放置せずに(しかも毎回一々説明しなくても良いように)簡単な指示標識くらい設置すれば良いのに。。。と内心思いましたが、口には出さずテクテクと徒歩開始。
ブレアアソール蒸留所を過ぎて300メートルくらい歩いた先に、左手に鉄道の鉄橋が見えたらそのあたりに左に曲がって山に入る小道があるので、そこを入りましょう。

ブレアアソール蒸留所 Scotland 2007
途中雨が降って来て山道はだんだん険しくなるし、道はあまり分りやすいとはいえない(時々道が枝分かれしていて迷うし、当然携帯も圏外。そもそもピトロッホリーという街全体が圏外の街でした)ので、このまま遭難するのではと思いつつ50分ほど歩いてやっとエドラダワー蒸留所にたどり着きました。
エドラダワー蒸留所への山道 Scotland 2007
まだ年始なので休みの蒸留所も多かったのですが、ここは1月3日からやっています。看板にもかかれているように、ここはスコットランドで一番小さな蒸留所です。
エドラダワー蒸留所 Scotland 2007
受付に行くと、もうすぐガイドツアーが始まるのでここで待てとの沙汰があり、しばらく待っているとプエルトリコからの観光客があと3人登場。ということで私とプエルトリコ人3人でガイドツアーを開始したのですが、ガイドは多分75歳はゆうに超えているだろうおばあちゃんでした*1
10分程のビデオをみて*2エドラダワーを試飲して、実際の蒸留所見学をしました。まあ本当に小さな蒸留所なので実際の見学も20分程で終了。蒸留機や発酵槽などを一通り見学しました。
蒸留所の建物 Scotland 2007
帰りはあのしんどい山道を歩いて帰る気にはなれなかったので(←軟弱)タクシーを読んでもらって駅まで。ラクさせていただきました。

*1:何遍説明しても「あなたは中国人だっけ?」と尋ねてくるのでちょっぴり困りました。私がよほど中国っぽい顔つきをしていたのでしょうか(笑)

*2:私が日本人だと言ったせいか日本語字幕付き。音声は英語