- 作者: 小林よしのり
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2006/06
- メディア: 単行本
- 購入: 8人 クリック: 68回
- この商品を含むブログ (83件) を見る
個々人について改めて聞かれると、東条英機くらいしかすぐに個人名が思い出せません。これではいけないと思って、ミーハーながらこの本を購入して読んでみました。当時の状況がコンパクトにまとめられていて、入門書としては良いのではないでしょうか。建設的な議論のためにも「昔日本の軍隊が悪いことをしたらしい」どまりでは足元がおぼつかない気がしてきますので*1。
決して当時日本を戦争へと赴かせていった人々を弁護するつもりもありませんが、結局そういう指導者の人たちも世論を全く無視して勝手にやっていたわけではなく、世の圧力に屈した部分も多かろうと思われます。そういう「世間の空気」がどのように醸成されていたのか、こそを知りたいと思っています。それは単に過去に対する興味というだけではなく、自分の首を絞めかねない未来のためでもあります。