酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

ドン!

ドン!

ドン!

岸和田少年愚連隊」(1994年)でデビューした中場利一氏のエッセイ。この本も実はかなり古い本(1999年)なのですが、古本屋の店先でふと目に止まり手にとって少し立ち読みをしたら大笑い。思わず購入してしまいました。今まで名前は知っていたものの一度も読んだことがなかった中場氏の本ですが、70〜80年代の「悪ガキ不良」の雰囲気が充満した懐かしくも面白いエッセイです。
まあ実際にこんな奴等が近くにいたら迷惑この上ないといった感じの世界なのですが(笑)、そこは老若男女が鎬を削りあう岸和田の地。そこでは正常な世界だったのでしょう。浅田次郎氏の「極道放浪記―殺られてたまるか! (ベストセラーシリーズ・ワニの本)」他一連のシリーズを読んだときのような読後感。まあ話半分に読んでおかないと、洒落にならないような話も載っていますけど、こういったものをほとんどお笑いの世界として受容できる日本人の感性の懐は深いというか、同じ穴の狢というか…(笑)。
まぁ本当にヤバイ話は本には書けないでしょうしね (-.-;。