酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

明るい話は深く、重い話は軽く

自称「出たきり老人」永六輔氏がパーソナリティをつとめる、TBS土曜ワイド東京で、永氏が話した話題を掬い上げて、一冊の気軽に読める本としてまとめたものです(出版は 2003 年)。永氏の声を思い出しながら読むと、気持ちが和むような気がしますね。移動中の軽い読み物などとして最適です。

ところで私と永六輔氏との出会いは、多分33年ほど前に、山下勇三氏の挿絵で出版した「みだらまんだら」というエッセイ集を読んだのがきっかけでした。題名からして結構艶っぽい話(といっても今の基準からすれば、まったく健全なものですが)も載っていたような記憶があります。これは自宅のどこかに埋まっているか…あるいは過去に4000冊ほど一気に古本屋に売ったときに手放してしまったか…今や謎です。