アメリカ生まれの著者アーサービナード氏ですが、あるとき日本語に興味を持って来日。御本人が日本語で書いた本です。最初タイトルからするとマークピーターセン氏の一連の著作のような、英語と日本語を文化レベルで対比した本なのかなと思いましたが、読んでみると日常生活に対する優れたエッセイでした。もちろん異文化からの視点もふんだんに織り込まれていて面白く読むことができます。ありがちな英語では…だが、日本語では…といった視点ではなく、あくまでも両者の文化の違いを愉しむという姿勢で書かれていて、好感が持てました。もともと
小学館の運営する「
Web日本語」で「日本語つれづれ草」というタイトルで連載されていたものを中心にまとめられた本ということです。
詩人でもあって、日本語の氏を書き、
中原中也賞を受賞しているのは立派だと思います。