酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

追記

この本の中で取り上げている話題の一つに「ブドウ糖果糖液糖」の問題があります。この添加物は、砂糖のように溶かす手間がなく、かつ砂糖に比べて軽やかな甘さが出るので、ほとんどのペットボトル飲料に使われています。通常のドリンクでは酸味や香料の添加物に負けないように大量の糖分が加えられています。
このような飲み物を子供の頃から大量に摂取すると、その結果糖尿病になったり、更に厄介な低血糖症になったりする危険性が高まります。このうち低血糖症(ハイポ・グリセミア)は医師の間でも認識が低く非常に厄介な精神状態を引き起こす病気です。
うつ病自閉症といった病気の患者の数割が実は低血糖症を併発しているという研究もあるようです。最近若い人による残忍な(不可解な)事件が目立っていますが、このうちのいくつかは、糖分の摂りすぎによる低血糖症に由来するものではないかと私は考えています。人間の精神状態が如何に栄養に依存しているかを知れば、下手なものを食べることはできないと改めて思えるはずです。
こうしたお話に興味がある方は、たとえば以下のような本を読まれると良いでしょう(この日記でも以前とりあげました)。

心の病は食事で治す (PHP新書)

心の病は食事で治す (PHP新書)

脳と心をあやつる物質―微量物質のはたらきをさぐる (ブルーバックス)

脳と心をあやつる物質―微量物質のはたらきをさぐる (ブルーバックス)