- 作者: 安部司
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2005/10
- メディア: 単行本
- 購入: 30人 クリック: 213回
- この商品を含むブログ (238件) を見る
著者はあるきっかけにより、食品添加物の世界を離れ、いまは無添加食品の開発や販売を行っているのですが、単純に食品添加物=悪という図式には読者を誘導したりはしません。
食品添加物によって大いに助かっている光の部分もあるのです。そこを意識せずに一方的に「買ってはいけない」「摂ってはいけない」とヒステリックに叫ぶだけでは、かえって別の大きな罠にはまるだけです。
著者の指摘する食品添加物を巡る大きな問題は
(1) 判断に十分な情報が消費者に開示されていないということ
(2) 見栄えと値段で賞品を選び、その意味を考えない消費者の行動
であるとしています。
飲食関係者だけではなく、すべての人にお勧めしたい本です。