- 作者:カーネギー, デール,Carnegie, Dale,博, 山口
- 発売日: 1999/10/31
- メディア: 単行本
見出しを以下に引用することにします。この見出しをみれば、ある程度人生経験を積んだ人ならそれが真であることもわかり、かつそれを日々実践することにはそれなりの自己訓練を伴う(特に大人になってからは)ものであることが理解できるのではないでしょうか。本書を一度読んだ後は、この見出しだけを手帳等に書きとめ、いつでも参照できるようにしておくのが良いかもしれません。お正月にゆっくり読むのに適した一冊でしょう。
- PART1 : 人を動かす三原則
- 盗人にも五分の理を認める
- 重要感を持たせる
- 人の立場に身を置く
- PART2 : 人に好かれる六原則
- 誠実な関心を寄せる
- 笑顔を忘れない
- 名前を覚える
- 聞き手にまわる
- 関心のありかを見抜く
- 心からほめる
- PART3 : 人を説得する十二原則
- 議論を避ける
- 誤りを指摘しない
- 誤りを認める
- おだやかに話す
- ”イエス”と答えられる問題を選ぶ
- しゃべらせる
- 思いつかせる
- 人の身になる
- 同情を持つ
- 美しい心情に呼びかける
- 演出を考える
- 対抗意識を刺激する
- PART4 : 人を変える九原則
- まずほめる
- 遠まわしに注意を与える
- 自分のあやまちを話す
- 命令をしない
- 顔をつぶさない
- わずかなことでもほめる
- 期待をかける
- 激励する
- 喜んで協力させる
ところで、以上のようなことを一冊の本ではなく、短いフレーズに凝縮してかつて述べた日本人がいました。連合艦隊長官 山本五十六 氏です。以下のようなフレーズをどこかで耳になさったこともあるのではないでしょうか。
やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。
ほれぼれするようなフレーズで、日々のリマインダとしては有効ですが、その意味するところをじっくり考えるためには、ご紹介したような本を読むのも一つの手ではないでしょうか。
ひとと協調を関係を生み出すための「言葉の持つ意味」についてさらに考察を深めたい方には、以下の本もお薦めしておきたいと思います。コミュニケーションに関心のある方全員にお勧めしたい名著です。ご興味があれば年頭の読書リストに加えてあげて下さい。
- 作者:S.I.ハヤカワ
- 発売日: 1985/02/25
- メディア: 単行本