マイケル・ジャクソンの「ソフトウェア要求と仕様」。
関係各者の皆さまのご尽力のお陰で無事復刊致しました。
紙版も出ていますが、以下のリンクは Kindle 版です。
要求も仕様も多くの場合その記述は「どのように解決するか=どのようなシステムを作るか」に偏っています。しかし:
「解こうとしている問題は何か、その問題解決のために何を用意すれば良いのか」
を明らかにしない限り、作られるシステムの「有益性」を議論することはできませんし、「何が正しいのか」も決められません。そして次々とふりかかる「仕様変更」の嵐を乗り越えて役に立ち信頼性の高いシステムを構築することも困難です。
本書は、よりよい技術コミュニケーションを実現するための、様々なヒントに溢れた良書です。色々なトピックを辞書のように五十音順に(原書ではアルファベット順)並べてありますので、ご自身の興味のある部分を拾い読みしていくことができます。
本書の最初には、特定の関心を持つ方々向けに、項目を読んでいくお勧めリストも挙げられています(もちろん、それに従う必要はありませんが、目安としてお使いいただけます)。例えば:
関心内容:システムと世界
推奨順序:機械→何をといかに→適用領域→実装の影響→領域→全体文脈図→領域間の作用→共有現象→接続領域
関心内容:正確であること
推奨順序:デッカー→数学→批判的に読むこと→指示→トップダウン→データフロー図→粗いスケッチ→レストラン→仕様
関心内容:問題の複雑さ
推奨順序:問題の複雑度→暦→問題フレーム→小包仕分け機問題→多フレーム問題→階層構造
といった具合。
初心者からベテランまですべて技術者の方が必ず何かを得ることができることと思います。
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