酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

UNIX MAGAZINE Classic with DVD(DVD4枚付)

1986 年から 2006 年まで月刊で出版されていた(現在は季刊)、元祖 UNIX 雑誌の総集編です。なんと DVD 4 枚組。創刊当時は DTP が使われていなかったため、古い紙面の部分は人手によるスキャンが行われた PDF となっています。人件費と海外版権の費用などで定価18,000円はちょっと高いのですが、まあ記念品といった位置付けでしょうかね。お値段からなかなか個人の方には気軽にお薦めできませんが、UNIX 系のお仕事をしている組織単位での購入は検討されてもよいでしょう。
現在の Linux にもつながる様々な技術の誕生の瞬間や、その後どのような形で成長してきたかを考古学的な視点からも読むことができます。
この雑誌の創刊1号から100号にかけて、シェルを始めとするスクリプト言語系を取り上げた読み物 "Little Language" が連載されていたのですが、私もその共同執筆者の一人でした。最初の頃のメールアドレスが srekcah@sra.junet となっているところがなんとも時代を感じさせます。個人的な経験ですが「あのころの気分」が鮮やかに甦るような気がしました*1

*1:まったくもって年寄り臭い感想ですが(笑)