酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

ツレがうつになりまして。

ツレがうつになりまして。

ツレがうつになりまして。

ご注意:この本は多分うつで苦しんでいる方ご当人が読んではいけない本だと思われます。登場人物の気持ちとシンクロして、余計辛くなる可能性もあります

それでは読む価値がない本かと言えばそんなことはなく、むしろ現代病ともいえる「うつ」に苦しむひとの周りにいる方々にこそ読んで貰いたい本です。一直線には治癒しない病気の症状、うつの患者さん自身の気持ち、ちょっとしたきっかけで破滅的になりかねない家族の言動に対する注意点などのいくつかがコンパクトにまとまっています。
もちろん専門書ではないので、これを読んで病気そのものに関してよく理解できるというものではありませんし、ケアも万全にできるようになる、というものでは全くありません。
「うつ」そのものは、丁寧に治療すれば多くの場合快方に向かい、薬で治療することも可能な病気です。なによりもまず精神科を受診すべきでしょう。