酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

酒中日記

酒中日記 (中公文庫)

酒中日記 (中公文庫)

昭和40年頃の「文士」の方々の酒場交友録。もともと雑誌の連載コラムで、大物の作家の皆様が交代で書いています。「銀座で飲んでばかりいる」という作家のイメージはこうした原稿によって補強されたのでしょうね(笑)。当時は一種憧れの異世界として眺められていたのだと思いますが、現在読むと余りにも古色蒼然といった感は否めません。まあ基本的に「誰それと何処そこで飲んでいたら、誰それと出会った」といった話の連続で、あまりひねった話題もありませんし。
史料的価値はあると思いますけどね。