解説:不要
引用元:xkcd: Standards
xkcd は CC BY-NC 2.5で公開されています。
Stepford 〜
従順な〜、自分の意志を持たない〜
Stepford というのは 1970年代に出版された Stepford Wives という小説に出てくる架空の町の名前です。その後何回か映画化されています。
ネタバレになるので詳細は書きませんが、この Stepford という町に引っ越して来た主人公の女性が、町の女性たちがみな専業主婦で、異様に従順であることに違和感を覚えたことから話が展開します。その町に隠された秘密とは ... ?
ということで Stepford Wives という表現が、「自分の意志を持たずひたすら従順な妻たち」という意味になり、そこから Stepford が独立して「従順な〜」という意味を表す形容詞となったようです。
Stepford wife, Stepford student, Stepford employee など様々な応用が可能です。
当然ながらあまり良い意味ではありません。
もともと固有名詞なので、今でも Stepford と先頭は大文字になっています。
小説と映画についてこちら
The Stepford Wives - Wikipedia
以下の辞書サイトによれば
"Denoting someone who is regarded as robotically conformist or obedient."
「機械的に従順で忠実だと思われている人物を示す」
という説明が載っています。
準備を整える、万全の準備をする、お膳立てをする
have one's ducks in a row
とも言うようです。
直訳すると「アヒルを一列に並べる」ということになりますが ...
I'm trying to get my ducks in a row before I go to Europe.
「ヨーロッパに行くまでに、準備万端整えようとしている」
なぜ「アヒルを一列に並べる」ことが「準備を整えること」になるかですが、おそらく射撃場の的として並べられているアヒルの人形から来ているのでは、という説があるようです。1970年頃なので半世紀ほど前に生まれた表現のようですね。
「戦略司令官からランチの注文が来ました」
「あいつら、他にやることはないのか?」
オートコレクト(単語の自動修正)に文句を言う人は多い。
しかしそれが核戦争を食い止めた時のことを私たちは忘れている。
* Launch Order (ミサイル発射命令)が オートコレクトで Lunch Order (ランチの注文)になったという話。
元記事
xkcd は CC BY-NC 2.5で公開されています。
すなわち「女性のための『怖くない』リーダーシップ戦略9選」
というタイトルの記事を読みました。
この記事の画像はその1番目「#1 締切の設定」です。このような画像とともに、女性が「怖がられない」ための戦略がユーモラスに解説されています。
例えばこの左側(「怖いやり方」)では
"This has to be done by Monday"
「月曜日までにやって」
と女性リーダーが指示しています。
これに対して右側(「怖くないやり方」)の方では
"What do you think about getting this done by Monday?"
「これを月曜までに終わらせるというのはどう思いますか?」
と疑問形でお願いしています。
もちろんこの記事は真面目にそうしろと言っているのではなく、非常にユーモラスに「女性がリーダーシップを取ろうとするときの困難」を皮肉っているわけです。アメリカでも女性は仕事の場で苦労させられていることがわかります。
残りの8つもクスリと笑わせてくれる「戦略」です。どれも面白いのですが、もう一つ紹介しておきましょう。
#7 もし間違いを見つけたら
「怖いやり方」(左):この数字は間違いですね。
「怖くないやり方」(右):ごめんなさい、この数字って正しいですか?ちょっと完全には自信が持てなくて...数字って苦手。
元記事
なお著者の Sarah Cooper さんはコメディアンもしているライターの方で、人間の振る舞いに関する様々なユーモラスな記事を書いています。
これまでには、このような記事も紹介されています。