酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

コクリコ坂から

ジブリの最新作。舞台は 1963 年 5 月の横浜。内容に関しては多くのブログが触れると思いますので特に述べませんが、個人的にはとても好きな映画でした。少女の凛々しさを描くという意味でジブリの血統を受け継いでいて、決して単純な懐古趣味とポジティブシンキングに陥らない抑制の効いた演出も成功していたと思います。それに誰も空を飛びませんし(笑)。

鈴木敏夫プロデューサーの Podcast に出てきた宮崎吾朗監督のインタビューが興味深かったですね。宮崎吾朗監督の前作「ゲド戦記」は興行的にはそこそこ成功しましたが、内容的には様々な批判も聞かれました。そこからしばしの間をあけて再び映画作りに携わり、その結果どうやらブレークスルーを経験したようなのです、しかも相当に追い詰められた結果としての。

鈴木敏夫のジブリ汗まみれ - TOKYO FM 80.0 - 鈴木敏夫

これに加えて、ソースは失念しましたが、脚本を担当した宮崎駿氏の「主人公に感情移入する作品ばかりになっているが、もういいでしょう」といった発言も興味深いものだと思いました。

コクリコ坂から 公式サイト

おそらく上映期間中にもう一度足を運ぶと思います。