真(眞)という字について調べてみました。眞は七と県に分解されるそうですが、七(か)は行き倒れの人を表し、県は逆さ吊りの首を表します。併せて不慮の事故に遭って死んだ者をあらわしていることになります。
眞は死んでいるがゆえにもはや変化せず、その存在は永遠となり、ここから現在のような「真(まこと)」の意味へと転じたそうです。
これは「久」という字が後ろから木で支えた死者をあらわしているところから、やはり永遠という意に転じた事情と通じているそうです。
この本は「読む」たびに刺激を受けて、物語の迷宮へ誘われるような心持になりますね。