杉浦直樹が現在 "ビッグコミックオリジナル" に月イチで連載している、鉄腕アトムへのオマージュ。原作はアトムのシリーズの中でも人気の高かった「地上最大のロボット」です。原作と比べて個々の登場人物（ロボット）の日常生活をより丁寧に描くことにより物語に陰影が加わっています。原作をうまく翻案して新しい世界が描かれています。
なかなかアトム自身が出て来なかったのですが、2004年No.8でついに登場しました。普通の優しげな少年として描かれるアトムと、物語の前半の主役を務めている刑事ロボット "ゲジヒト" の交流場面は（物語後半の悲劇を知らずとも）何かが起こりそうな予感に満ちています。
原作を知るものにとっては、新しい解釈によるウラン、イプシロン、そしてプルートゥ自身の登場が楽しみです。
