酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

Thu.

一日ぐずついた天気が続く。仕事への行き帰りの時間に昨日購入した東京図書「理系のための独創的発想法」(ア・べ・ミグダル著)を読む。著者はソ連の現代理論物理の基礎を築いた学者の一人である。表題だけだとあざとい感じがするが、実は非常に奥深い本である。科学者、技術者に読んで欲しいと思う。

カバーされているトピックは、好奇心の重要さ、インチキな大発見を見破る法、批判力があり過ぎて思い切った仕事のできなかった悲劇的な科学者の例、科学者の老化現象、いろいろな研究スタイル、潜在意識が発見に果たす役割、コンピュータの効果、常識の重要さ等であり、どれもなるほどと思わせるものである。


理系のための独創的発想法

理系のための独創的発想法