酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

SWEETSな夜

11:15AM の日航で羽田から博多へ。今回は博多に一泊の後四日市に移動の予定だ。

博多はいつもの HYATT RESIDENTIAL SUITES にチェックイン。昼食はイタリアレストランの「ラ・マニーナ」へ。いつもどおりおいしい。パンにオリーブオイルをつけて食べるのはなかなかおいしい。ふと隣のテーブルを見ると中学生とおぼしき4人の制服の女の子達。「子供のお小遣いで来れるような店じゃないんですけどねぇ」とはウェイトレスの言葉。

午後はK研究所にて打ち合わせ。少しずつプロジェクトは進んでいる。

夕方九大A教授の人脈による(?)お花見大会。行き付けの韓国料理屋「韓壱亭」から焼肉が運ばれてくる。これを別途持ちこんだ炭火コンロで焼いて食べる。たいへんおいしい。お花見宴会のメンバに、博多でストリートミュージシャンをやっていて認められ、CDを出した若い女性二人組が交じっていた。最初音楽関係者とは思わず一緒に肉を焼いて食べていたりしたのだが、そのうち「歌をやっているんです」ということがわかり、「なにかやってよ」と皆がお願いする。

そこで二人組みの片方が取り出してきたのは OVATION のアコースティックギター。お値段数十万円のプロ仕様である。最初は Janis Joplin のコピー。この時点で既に観衆は圧倒されていた。力強いボーカルとギターのコンビネーション。アコースティックによるロック、あるいはブルース。酔いが一気に醒めるような音楽である。それでもここで終われば「うまいね〜」でおしまいの筈だったが、聴衆の「オリジナルをやってよ」というリクエストに応えて演じた曲が素晴らしかった。

曲名は「Black Jack」「Be Free」。後にも先にもこれほど素晴らしいライブを聞いたのは初めてと言える程だった。

彼女達のオリジナル曲を6本収めたミニアルバムが発売中だそうである。

タイトル 光と影
アーティスト SWEETS
レーベル Boon Records

去り際にもう一曲を披露して貰った。曲名は「Silver Time」。このときにはついに近所のマンションの窓をあけて住人が顔を出し、やんやの喝采を送った。

及ばずながらここに彼女達のライブの予定を記しておく:

1998年4月12日〔日〕午後、福岡県博多、「キャナルシティ
1998年4月14日〔火〕夜、東京都高田馬場、「エリア」

素晴らしい夜だった。*1

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*1:このあと、SWEETS は上京してストリートライブなどを行っていたのですが、結局解散してしまいました。解散は 1999.12.23 とても残念です