酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

プラダを着た悪魔

ということで飛行機の中でみた2本目の映画は、「プラダを着た悪魔
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プラダを着た悪魔 - 20世紀フォックス ホームエンターテイメント

これも文句なしに面白い映画でした。トップファッション雑誌「RUNWAY」を率いる鬼編集長ミランダ(メリルストリープ)の第2アシスタントとして雇われたのは、硬派ジャーナリスト志望でファッションには何の関心もなかったアンディ(アン・ハサウェイ)。アンディは最初は違和感を感じつつも、出版界で高いステータスを誇る RUNWAY で一年勤め上げれば、人脈も広がり次のステップに進めると思い働き始めます。
ミランダは仕事一筋で、あらゆる指示(私事も含む)が、矢継ぎ早に降り注いで来ます。周囲はそれに思い切り振り回され、アンディも一度ならず切れかかるのですが、やがて仕事にのめりこんで行きます。。。
メリルストリープの七色に変わる表情の凄さに背筋がぞくぞくとしました。またアン・ハサウェイがダサイねーちゃんを脱皮して、自分の意志でファッションに目覚めて行き艶やかになって行く様子は、ありがちなプロットではあるものの、非常に魅力的でした。ミランダの右腕ともいうべきファッションディレクター、ナイジェルを演じたスタンリー・トゥッチもこの映画の求心力を高めるためのとても大切な役どころを果たしています。
実はこの映画は行きだけではなく、帰りの機内でももう一度見てしまいました。テンポ良く交換される台詞をもう一度じっくり聞いてみたかったからです。一度映画の内容を知ってから、もう一度始まりのシーケンスを見直すと、不思議な事に一度見たものにも関わらず、徐々に期待が高まるのを感じることができました。二度三度と見てディテールを楽しむ事のできる映画だと思います。