酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

態度が悪くてすみません―内なる「他者」との出会い

書下ろしではなく、内田氏の様々なエッセイや論評を集めたものです。私はこの著者が好きで、その冷静な議論の姿勢と明快な語り口が気に入っています(気に入っているというのは不遜な言い方で、「敬意を払っている」というほうが、よりふさわしいですね)。
特に統一テーマはありませんが、考えること、知ること、コミュニケーションすることに対する考えを深めさせてくれるような本です。著者と軽口の哲学雑談を交わしているような気にもさせてくれますね。