酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

朝びらき丸東の海へ ナルニア国ものがたり (3)

朝びらき丸東の海へ―ナルニア国ものがたり〈3〉 (岩波少年文庫)

朝びらき丸東の海へ―ナルニア国ものがたり〈3〉 (岩波少年文庫)

ナルニア国ものがたり第3巻。筆者も書き慣れて来た(あるいは訳者が訳し慣れてきた)感じがします。やはりよく出来た冒険譚だと思います。物語の最後の一行が気になりました。一種の文明批評なのでしょうか、1950年代にして既に横溢していた(?)過剰な個性重視の風潮を戒めているようにも読めます。
ところで「朝びらき丸」というのは "The Dawn Treader" の訳なのですが、なんとなくピンときませんでした。僭越ながら自分ならどう訳すかなと考えたのですが…結局思いついたのは「暁東進丸(あかつきとうしんまる)」でした。う〜ん、やはり翻訳は難しい。