酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

とんでもねえ野郎

他の杉浦日向子氏ファンからは顰蹙を買うかもしれませんが、実は私はこの作品が一番好きです。内容は零落して近所の子ども相手に剣術道場をやっているしがない武士を主人公にしたお話です。この主人公の武士の落語のような傍若無人ぶりがなんとも滑稽です。主人公を取り巻く家族や、友人も呆れながらも主人公を愛している様子が伝わって来て楽しめます。
まあ、実際こんな主人公が現在身近にいたら迷惑千万だと思いますけどね。
是非続編を描いて欲しかった作品です。