酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

調理場という戦場 ほぼ日ブックス

斉須政雄(著)
糸井重里氏の帯の言葉にもあるように、料理人志望者だけに読ませるのは少し勿体無いような本です。日本でも有数のフレンチレストランと言われる「コート・ドール」オーナーシェフの斉須氏が、その12に及ぶ修行時代と現在経営しているレストランについて語り下ろしたとても「熱い」本です。
もちろんこの手の「熱い語り」が苦手な人には辛い本だと思いますが、あくまでも実地の経験をもとに、修行とは、料理とは、店の経営とはと次々に語る斉須氏は魅力的です。そういえばシェフは、昔立花隆の「青春漂流 (講談社文庫)」(この本もかなりオススメです)という本にも出てきた登場人物と同一人物です。
更に脱線ですが、この本を読んでいて、弘兼憲史
の「黄昏流星群 (4) (ビッグコミックス)」の中の「星のレストラン」という作品を思い出しました。読むと随所に似たようなエピソードを発見して少し嬉しくなります。
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ところで、本の表紙の画像が大きくなったのは、有料オプションに切り替えたので画像の自動トリミングがされなくなったからですね。しかしこれではバランスが悪いので、少し考えなくては…
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ということでサイズを調整しました。