酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

Tue.

1998/07/28 Tue.

三重県

毎日新聞の夕刊の見出しに「クローン人間研究禁止」「安全性確認できず」という見出しがあった。一瞬不謹慎な考えが心をよぎった。「まさか食べるつもりじゃないだろうな」

それは冗談だとしても、こうした見出しが並ぶと、ここで言っている「安全性」とは何かと考えざるを得ない。五体満足なクローン人間ができるかどうかという「安全性」だろうか。しかしそうした尺度には「安全」という言葉は似合わないと思う。それともクローン人間が創造主たる科学者に叛乱して、、というブレードランナー的な落ちでもあるまい。

それともクローンで作られる移植用臓器部品の「安全性」だろうか。これなら意味としてはわからなくもないが、臓器部品の栽培(養殖か?)という考え方そのものには馴染むことができない。やはり新聞の意図は最後のものなのだろうか。

頼まれていた原稿がいよいよ締め切りだと言われて、夜中に書きはじめる。ホテルは邪魔が入らなくて良い。原稿用紙に換算して25枚程度。無事書き終わりメールで送信。ネットワークのおかげでぎりぎりまで入稿を遅らせることができるようになったのは、いいことなのか悪いことなのか。