酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

鬼平犯科帳〈3〉文春文庫

池波 正太郎 (ASIN:4167142554)
ということで、鬼平犯科帳第三巻。そろそろパターンが固定してきたかと思いましたが、この巻では一時的に長谷川平蔵が役を離れ、腕はたつものの少々粗忽者の部下を一人伴い、京、奈良へ旅をします。まあお決まりのごとく様々な事件が鬼平の前に立ち塞がることになるのですが、ここでやられてしまっては(笑)お話が続きませんので、無事に江戸へと帰還してきます。この巻では今までよりもゆっくり時間が経過するため、道中の様子などが今まで以上に丁寧に書かれており、ひとびとの暮らし向きをより詳しく知ることができました。
さて、お話は面白いのですが他にも積んである本があることでもあり、このまま第4巻に突入すべきかどうか思案中です。