酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

夜遅くまで打合せ。帰りがけに仕事仲間の車に便乗させてもらい喜多方ラーメンを食べてホテルへ戻る。

いささか旧聞に属するが7月23日に NTT が神戸製鋼と一緒に新しい音声デバイスを開発すると発表した。プロジェクト名は SolidAudio (仮称)という。要するに MPMAN のように圧縮技術を用いて半導体メモリに音声データを記録し、再生するというデバイスである。ただし MPMAN と違うのは、より優れた圧縮技術(NTT開発)を用いていることと、ネットワークを用いた配信システムを整備しようとしているということである。

以下 SolidAudio プロジェクトのウエブページから引用する。

「... 音声、音楽の圧縮技術には、NTT ヒューマンインタフェース研究所が開発した、高品質音楽圧縮技術「TwinVQ」を採用することにより、MPEG-1/Audio Layer3等、他の圧縮技術を凌ぐ高い圧縮率と、CDクオリティの音質を実現しています。また、神戸製鋼電子情報研究所では、「TwinVQ」をDSP(Digital Signal Processor)に実装し、超薄型ポリマー二次電池(*4)の採用や最新の回路設計技術を駆使することにより、カードサイズ(厚さ8mm強)、重さ45g(バッテリーを含む)という世界最小サイズを実現しました。 ...」

さすが日本製というべきか。これで一曲数円位でダウンロードできるということになれば、わざわざデータをコピーしようと思う人もなくなるだろう。コピーして保存しておくメディアを調達するよりも、必要なときに僅かなお金を払って使えばいいだけだからだ。

こうなると今までのCDの類は、ファンが買うための豪華/高級路線に走ることになるのではないだろうか。