酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

接待の一流

接待の一流  おもてなしは技術です (光文社新書)

接待の一流 おもてなしは技術です (光文社新書)

田崎真也氏が説く接待の心得。書かれていることはもっともなことが多いのですが、田崎氏の挙げる事例が面白く楽しめます。
お店を使った接待とは、あくまでも「ホスト」が「ゲスト」をもてなす場であって、ホストが「もてなし」をお店に丸投げして安心する場ではありません。
接待ベタが露呈する、ホスト側の禁句の数々。皆さんも身に覚えはありませんか?

(初めての店に電話予約をする際に)「いい席を頼むよ」
「この店、僕も初めてなので」
(部下に向かって)「なんでこんな店を予約したんだ!」
「あの店にいけば安心して任せられる」
(ホストが無断で遅刻して)「どうしてお客さんが先に到着しているのに、席も飲み物も勧めてくれないんだ!」
(ホストとしてメニューを選びながら)「この料理でいい」
(ソムリエに対して)「こちらの方(ゲスト)、ワインに詳しいので選んでもらって」

などなど。私も大切な人を基本的には初めてのお店には連れて行きません。信頼している方からの紹介でも最低一度は自分で足を運んでおきます。
普通は最低2、3回通ってお店の雰囲気やお店の方との呼吸がある程度分ってからにします。
特にこの春社会人一年生になる男性は、一度目を通しておいて損はない本だと思います。