酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

バカにみえる日本語

バカにみえる日本語

バカにみえる日本語

ありがちな、日本語の「誤用」をとりあげて一つずつ解説する本。電車に乗る前に活字を求めて慌てて買ったのですが、座席に座って裏返すと帯に以下のようなことが書いてありました。

この中にある間違っている表現、おかしな表現を見つけてください。

ふいんき、こんばんわ、完壁、寸暇を惜しまず、至上命題、思考錯誤、笑う角には、そのとうり、うる覚え、出る釘は打たれる、徴妙、コミニュケーション、ギブス、忘備録、同音意義語、不詳の息子、手持ちぶたさ、責任追及、できかねません、前面リニューアル、アボガド、濡れ手に泡、どこにでも偏在する、先立つ不幸、年棒、領布、自分では役不足、保障書、全知全能を傾けて、一瞬先は闇、ファンタジック、負けるとも劣らない、とんでもありません、国敗れて山河あり、まぎわらしい、汚名挽回

正解はこちら
(裏表紙の内側に続く)

すべて、どこかおかしな表現です。
正解できなかった方は、この本をレジまでお持ち下さい。

ん〜このなかの少なくとも一つは正しい表現だと思うのですが…。と思って内容を読むと確かに私が正しいと思った表現は「正しい」とされています。要するに帯の編集をする際に正しい表記を間違っているものとして載せてしまったわけですね。惜しいっ。
ということで「(受け売りすると)バカにみえる日本語(の本)」という意味なのかもしれません(笑)。いやひょっとすると、これは本の知識を受け売りする人を罠にかけようとする周到な仕掛けなのか…(さらに笑)。

まあ30分ほどでちょこちょこと読めるお手軽な本なので、軽い読み物が欲しいときにはお勧めです。色々なところでとりあげられるネタが多いので「誤用マニア」の方にはあまり目新しい話題はないと思いますが。

ところで、「帯でおかしいとされているが、実は正しい表現」とは上記の中のどれなのか?ですが、折角なのでここには書きません。気になる方は本書買うか、直接立ち読みして確認してあげて下さい←ということで著者の方には勘弁していただきましょう(^^;。