- 作者: ポール・オースター,Paul Auster,柴田元幸
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/02/26
- メディア: 単行本
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人々の出会いと別れ、偶然の巡りあいや、皮肉な結末といった内容が息をもつかせぬ(というのは少し大げさではあるのですが)テンポで繰り出されて来ます。最初の方は短いエピソードが多いのですが、後半の方にはやや長めのものも収録されています。
911当日午後の様子や、それから一年経った地下鉄の情景を描写した最後の一編は詩的情緒に満たされています。
もちろん、この印象は巧みな翻訳者の柴田元幸氏の手柄にも多くを負っています。是非原書も読んでみたいと思ったのですが、この本自身は対応する原書がなく、日本向けのアンソロジーとして特に編集したものであるということがわかりました。それでも何か手に入れて読んでみようと思っています。