長谷川 晶一 (著)
久しぶりに impish (神奈川県立厚木高校ダンスドリル部)の話題です。この本は2004年3月14日に全米のチアダンスコンテストで優勝したチーム impish の軌跡を追ったドキュメンタリーです。内容的にはインタビューの部分が多く、17歳のメンバー達や関係者達がどんなことを考えて練習を重ね、大きな栄冠を得たのかに関する、生の声を追っていくことができます。優秀な選手をスカウトすることもできる私学に対し、公立高校の背負っているハンデは大きなものですが、そうしたハンデをどのような形で乗り越えてきたかの一種の組織論としての深読みも可能かもしれません。
多くの高校が3年生中心のチームを大会に出してくるのに対し、進学校ゆえのジレンマで、大会にでるのは2年生のチームという厚木高校は、2003年夏前の時点では、まだ国内大会でも予選落ちをするようなレベルでした、それが半年後には全国の社会人もでる大会で優勝し、その勢いを駆って翌年3月の米国の大会でも優勝してしまうのですから、若さゆえの集中力がもたらす物の大きさに唖然とし、また感動する他はありません。
まあ私が大昔の卒業生だということもあって、特別感慨深いのかもしれませんが。
しかし、この本のタイトルだけはもっとなんとかなりませんでしたかね〜(苦笑)。