酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

本選び

「なんであんなに読書傾向がバラバラなんですかぁ〜?」と、ときどき聞かれます。答は「単に節操がないから」…でもいいのですが(笑)、これは why に答えているだけで、how には答えていませんね。まあこちらの答も単純で、特に何かの目標に沿って本を選んでいるわけではなく、入ってくる情報から適当に選んでいるだけなのですが…
私が本を知るきっかけは以下のようなものです(まあ他の人も同じようなものだと思いますが)

  • 新聞や雑誌に掲載される書評(書評誌は何故か読まない)
  • 知り合いに教えてもらう
  • 読んだ本に挙げてある参考文献や引用
  • 古本屋で「外れてもいいや〜」と思って安い本を何冊かまとめ買い

たとえば日曜の昼間に喫茶店へ行き、そこにおいてある新聞の書評欄から1,2冊選んで携帯から Amazon に注文するというスタイル、決まった曜日の朝、電車に乗る前に買う週刊誌の書評欄からまた1,2冊選んで携帯で…といったスタイルが多いですね。携帯電話と Amazon は大変便利なのですが、調子に乗って気が付くと大変なことに…(笑)。

SEのための金融の基礎知識

SEのための金融の基礎知識

SEのための金融の基礎知識

ここにはあまり仕事関連の本の話は書いていないのですが、この本は一般の人が読んでもやや面白い点もあるかなと思い紹介してみます。
表題にあるように金融業務に関する本なのですが、システム化の視点と絡めて、現在の状況がコンパクトにまとめられています。といっても現在既にシステム構築を進めている SE のための本ではなくて、いままで他業種のシステム開発をしてきたが、今回金融業の開発に初めて参加するといった SE に、金融業務、金融システムに関する基礎的な情報(各種ドキュメントを読み始めるとっかかりになるような情報)を与えてくれる本だと言えるでしょう。
章割は

  • 第1章:金融業界を知るために
  • 第2章:金融機関の戦略と情報化
  • 第3章:金融機関の業務とシステム
  • 第4章:金融機関システムのトラブル事例
  • 第5章:金融機関向け IT ソリューション

といった具合です。なお、ここで取り上げられている金融業界とは銀行、証券会社、保険会社、クレジットカード会社消費者金融会社といった面々です。
これらのうち、1,2,4章あたりは SE でなくても、金融業界の仕組みや社会的な問題に興味のある方には面白く読めそうです。第3章はより SE 向けの内容ではありますが、ものごとのカラクリに興味のある人には楽しめるのではないでしょうか。