酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

OTTAVA と Bagatelles

先日偶然 TBS の開設するインターネットサイト OTTAVA (オッターヴァ)のことを知りました。
OTTAVA は昼はラジオと連動しつつ、PodCast や、ストリーミング配信などで構成される「複合ラジオ(?)局」です。
サイトの宣伝文句を以下に引用しておきます。

世界の国際都市にあって東京になかったもの、それはクラシック・ステーション。1992年にイギリスで開局した「Classic FM」の大成功を受けて、世界の都市では、次々とクラシック音楽を専門としたラジオステーションが誕生しています。いずれのステーションも、提案するのはクラシックをシンボルとしたライフスタイル。文化や芸術の話題を織り交ぜたクラス感のある番組内容と、クラシックの枠組みにとらわれない自由な選曲スタイルが、高感度な人々の間で親しまれています。
今、最高に格好いいコンテンポラリー・クラシック・ステーションが、東京に誕生しました。
OTTAVAは、国際都市東京から上質で高級感あふれるクラシック音楽を発信します。

http://ottava.jp/about/index.html

PCをお使いの方は以下のリンクを辿る事でアクセスできます。
インターネットラジオ OTTAVA

今はもっぱら iPhone 用の専用アプリケーションでアクセスしています。iPhone の 3G 回線を使ったアクセスでも、電波がある限り特に中断することもなく、快適に番組を聞く事ができています。また普通の FM ラジオなどにありがちな雑音が皆無なのも魅力の一つですし、コマーシャルも今のところ挿入されていません(追記:上記訂正。コマーシャルは挿入されていました。ただ夜中は挿入されていないような気がします)。
iPhone の専用アプリケーションでは、現在演奏中の曲目の情報などが表示されていて(夜中は音楽のみで情報は更新されない)、そこから iTunes Store に直接進んで音楽を iPhone 上に購入することもできます(iTunes Storeから音楽を購入する場合には Wi-Fi 接続が必要になります)。
そういうことで、今は歩行中、運転中、電車移動中の様々な場所でずっと OTTAVA を聞き続けるという感じになっています。
もはや一利用者にとって、ラジオと区別はつかなくなっていますね。

ところで記事表題に挙げた Bagatelles (バガテル)*1は、上の OTTAVA の番組中に DJ の方の解説込みで聞くことのできたベートーベンの作品で、小さなピアノ作品の集合体となっています。少し気になったので、バガテルの 33, 119, 126 を購入しました。もちろん購入は iTunes Store 経由で行いました。バガテルは音楽カテゴリの名前で、何人かの作曲家が作品を残していますが、ベートーベンのものは特に有名のようです。

もう1つ気が付いたことがありました。元々「ながらXX」をする習慣がありませんでした。音楽を聴きながら仕事をしていると、(少なくとも私は)能率が落ちることにかつて気が付いたからです。しかし今回手に入れたベートーベンのバガテルに関して言えば、集中力と効率を全く損なわないことに気が付きました。ということでここ数日、仕事中には OTTAVA ではなくこのバガテルを iTunes で再生しながら聞くようになりました。
(OTTAVA も良いのですが、ときどき MC が入るので気がそれることがあるのです)。

*1:バガテルとは、「ちょっとしたもの」「つまらないもの」といった意味だそうです