酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

Suzanne Vega - Tom's Diner

行き交う人を眺めながらまずは腹ごしらえ。
皆何を思って足早に通り過ぎるんだろう・・・。

朝友人が送って来たこのメールの一文が、一日中私の頭の中に Suzanne Vega の Tom's Diner を繰り返し流すこととなりました。

以下勝手に翻訳してみます。

「ある朝トムの店で」

朝私は、街角の軽食屋に腰掛けて、
カウンターで珈琲が注がれるのを待っている。
私が話しかけもしないのに、その手が途中で止まってる

窓越しに見えた誰かが入ってくるのを見つめてる
カウンターの中から「いらっしゃいませ。毎度」
入って来たのは女性。
傘を振ってしずくを落とす。

別の方を見れば、挨拶のキスを交わす二人
そしらぬ顔で、私はミルクを注ぐ

新聞を開けば、俳優の話
お酒を飲んでいるときに死んだそう
いままで名前を聞いたこともなかったけれど

そして、星占いのページへ
そして、漫画はどこだったかな

誰かに見られているような気がして、
顔を上げてみる。

店の外に立っている女性がこちらを覗き込んでいる
私を見ているの?
違うわね、私を見てるわけじゃない。
ガラスに映る自分の顔をみてるだけ。

スカートを引っ張っている
彼女に気がつかれないようにしているわ。

ストッキングの歪みを直しているあいだに
彼女の髪は濡れてしまう。

ああ、教会の鐘の音に
耳を傾けている間中、朝の雨は降り続く。

あなたの声を思い出してる。
そして真夜中のピクニックを。
まだ雨が降り出さないうちのできごと。

珈琲も飲み終わったし、
さあもう電車の時間。

なんだか印象に残る歌です。