酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

近頃の PC 環境

最近複数の PC (Windows, Macintosh) を TPO に応じて使い分けているのですが、複数の環境でほぼ同じ環境を構築して、同じデータにアクセスできなければ便利さは半減し、煩わしさだけが増えることになります。
そこで最近 5 台の PC (Windows x 2, Macintosh x 3)を連携させるためにとっている手段をメモしておきます。

(1) DropBox

http://www.getdropbox.com

2G まで無料で使えるファイル共有ストレージ/同期サービスです。特定のフォルダ以下に置いた任意のローカルファイルが、自動的にサーバー上に同期され、他のクラアント PC へも自動的に同期されます。サーバー上のファイルは AES で暗号化され、通信経路にも SSL が使われています。これで様々な資料がさまざまなマシンから参照できます。現在 Windows, Macintosh, iPhone 間で同期を行っています。iPhone でもファイルにアクセスできるのが便利ですね。

(2) Microsoft Office

DropBox でファイルは共有できても、アプリケーションがなければそれを開くことができません。最近送られてくる資料は PDF が増えましたが、word, excel, powerpoint の資料もまだ存在します。OpenOffice 系も良いのですが、現在 Windows 用、Macintosh 用の Microsoft Office を導入して使っています。閲覧だけなら iPhoneDropBox や AirSharing でも可能なので、文書をちょこっと読みたい場合にも便利です。

(3) FireFox, Opera, Safari, (IE, Chrome)

ブラウザによって向き不向きがあったり、複数Google アカウントを使い分けたりするために、複数のブラウザを利用しています。基本は FireFox で、Windows でも Macintosh でも同じ Bookmark, 同じ拡張機能を使っていますので、普通の使い勝手はほぼ同様になりました(でも MacBook の2本指スクロールがとても便利なので、最近 ThinkPad を使っていても、思わずマルチタッチしそうになります)。iPhone では Safari だけです。

(4) Gmail, Google Calendar

全てのワークフローの軸が Gmail 上に存在しています。過去のメッセージも縦横に検索できるのが素晴らしいですね。
Gmailでは Labs で実験的に ToDo が入れられるようになって、その ToDo エントリとメールを関連付けられるのは良いのですが、もう一歩踏み込んで Google Calendar のエントリとも連携して欲しいですね。カレンダーの予定をクリックすると、それに関連するメールが読めると便利です。

(5) Evernote

写真を含む文章をサーバー上に置き、ローカルと同期させるとっても便利な「メモ帳」です。iPhone でも動作します。
よくやるのが、iPhone で写真をとってメモを添えて保存、打ち合わせのメモを記述、著作のための断片を記述、読書メモの記入などです。素晴らしいと思ったのが、写真を撮って保存しておくと、サーバー側で OCR が行われて、画像の中に現れる文字列も検索対象になるという点です(残念ながら認識するのは英語だけですけれど)。

(6) Emacs

そしてなんといっても、プログラミングと大量の文章入力のために Emacs は外せません。どの環境でも手に馴染んだエディタが使えるのはとても楽です。ファイルは DropBox のフォルダに置いておけば勝手に同期されます。Windows 版、Macintosh 版ともに手に入ります。

(7) iTunes+SimplifyMedia

PC 間で音楽をストリーミング共有することができる仕掛けです。この仕掛けのおかげで、容量を食いがちなオーディオファイルを一箇所の PC に集めておき、他の PC からそれをストリーミングで聞くことができます。もちろん iPhone からも 3G ネットワークを通してアクセスすることができるので、iPhone 自身の容量の少なさは問題ではなくなりました。現在は iMac に 1TB の外部ディスクをつけて、その音楽を共有しています。



以上が基本的な環境で、全ての PC (とiPhone)に展開しています。特殊な開発環境などはライセンスの関係もあり、特定のマシン上だけに存在していますが、生活環境としての PC はほぼ同じ使い勝手になりました。
またこれだけの環境をセットアップしても、ローカルには数Gのストレージしか必要ではありません。そのためいわゆる「ネットブック」と呼ばれる、容量の小さい PC でも実現可能です。